死刑批判に「カナダは法治の精神欠ける」 中国外務省

2019-01-15
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2019年1月15日 20時21分

中国で麻薬を密輸した罪に問われたカナダ人の被告が死刑を言い渡され、これをカナダのトルドー首相が批判したことに対して、中国外務省の報道官は「最低限の法治の精神すら欠けている」などと反発しました。

“对死刑的批判”加拿大缺乏法律精神“中国外交部

中国とカナダをめぐっては、先月、カナダ当局がアメリカからの要請で、中国の通信機器大手、ファーウェイの副会長を逮捕したあと、中国当局が休職中の外交官らカナダ人を相次いで拘束し、双方が釈放を求めて関係が冷え込んでいます。

こうした中、中国の裁判所は、14日、麻薬を密輸したとして1審で懲役15年を言い渡されたカナダ人の被告に対するやり直しの裁判で死刑を言い渡し、カナダのトルドー首相は、「恣意的(しいてき)な死刑の適用は極めて憂慮すべき事態だ」と強く批判しました。

これに対して、中国外務省の華春瑩報道官は15日の記者会見で「被告は222キロの覚醒剤を密輸した」などと罪を強調したうえで、「カナダ側の発言は、最低限の法治の精神すら欠けていて、強い不満を表明する」と述べて反発しました。

さらに、華報道官は、カナダ外務省が中国が恣意的にカナダ人を拘束するおそれがあるなどとして、渡航に注意するよう国民に呼びかけたことについても「恣意的に外国人を拘束しているのはカナダで、中国ではない」と批判し、改めてファーウェイの副会長を釈放するよう求めました。

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